第１話　自信のない女性

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第１話　自信のない女性

（この小説は、仕事が楽しくなる方法や人間について、

リアルに学んで頂けるようストーリー仕立てにしたものです。）

第１話　自信のない女性

「先生、お久しぶりです。」

水島志保子、２５才。

１年前、彼女は初めて私のオフィスに来た。

気が小さくて自信がもてない大人しい女性。

そんな印象だった彼女は、そのとき、職場で自分の居場所がない、と相談に来たのだ。

「やあ、突然電話もらって話があるって言われてビックリしたよ。

　いったいどうしたんです？何かあった？」

前と違って、目の前の彼女は、何か強い意志を持っている

目をしている。以前とはまるで別人だ。

「いえ、今日はカウンセリングを受けに来たんじゃないんです。」

「じゃあ？」

「先生にお願いがあってきました。」

今までの経験上、女性のお願いは面倒なことの前ぶれだ。用心深く先を促した。

「先生、私を助手にしてください。」

「ちょ、ちょっと待って。うちみたいな小さいオフィスに助手なんて・・・。」

狼狽したのが伝わったかもしれない。

理由を聞こう。

「突然どうしたの？」

「この１年・・・。先生に教えてもらったことをやってきました。すると、本当に少しずついろいろと
変わっていったんです。」

「そうですか。そりゃあよかった！それで？」

「１年たった今、あのときの悩みがなくなって、毎日が本当に楽しくてしょうがないんです。」

「毎日が楽しいんだ。」

「はい！でも、最近よく考えるようになったことがあるんです。」

「何かな？」

「自分みたいに悩んでる人、世の中にいっぱいいるんじゃあないかなって。」

「・・・」

「だから、先生のお手伝いをして、仕事や人間関係に悩んでる人を助けてあげたいんです。」

「理由はわかりました。でも、何も私の研究所に来なくても、今の水島さんでも十分助けてあげ
られるんじゃないかな？」

「いえ、実は、もう会社辞めてきちゃったんです。」

（やっぱり嫌な予感はあたった）

そう思いながら、なんとか断る理由を模索した。

続く・・・

※この物語は基本的にフィクションです。

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