第７話　あだ名とセルフイメージアップ

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第７話　あだ名とセルフイメージアップ

（この小説「カウンセリングルーム」は、人材育成をテーマに、仕事ができる方法や
人間関係を良くする方法をリアルに楽しく学んで頂けるようストーリー仕立てにしたものです。
初めての方はコチラからご覧ください）

第７話　あだ名とセルフイメージアップ

涼子：「じゃあ、とりあえず、水島さんのニックネームを決めましょうか。」

唐突に言われて、志保子は、とまどった。

志保子：「ニ、ニックネームって、どのように決めるんですか？」

涼子：「本人の希望や周りの意見かなあ。その前に、なぜわざわざニックネームをつけるのかを説明しないとね。」

志保子：「所長さんに聞いたのでは、確か人間関係がよくなるから・・・って。」

涼子：「もちろん、それもあるわ。でも、もうひとつ大事な意味があるのよ。」

志保子：「大事な意味・・・」

涼子：「ニックネームは、セルフイメージのアップに役立つの。」

志保子：「ニックネームでセルフイメージがアップするんですか？」

皆目わからないといった志保子の表情を見て、斉藤は続けた。

涼子：「例えば、オーリー。見た目はどう見ても所ジョージだから、
最初はみんなジョージにしようって言ってたの。でも、彼が、
自分はオーリーみたいになりたいからって・・・。」

志保子：「（クスッ）」

健治：「失礼な（笑）」

涼子：「でもすごいのよ。彼はこの研究所に来て５年になるんだけど、
最初の２年間は、全然モテなかったの。それが、オーリーって言い出して
から、みるみるモテ出して、今では異性に対して自信満々なのよ。」

健治：「自信満々って訳じゃないですよ。まあ昔より異性にモテない
コンプレックスはなくなったけど・・・。あだ名だけでこうなったわけ
じゃないから誤解して欲しくないけど、あだ名が
自分のイメージに対して何らかの効果があったのは、
間違いないですね。」

愛：「オーリーは、本当に自分のこと、オーランドブルームって
思ってるんですよね（笑）。」

健治：「正確には、オーランドブルームに近づこうと、
本人になりきってるんだよ。」

モンローに笑われて、オーリーは反論した。

ニックネームをつけてモテ出した！？

やはり志保子は、半信半疑だった。

が、その後、「ニックネームの魔法」の本当のパワーを自ら知る
こととなる。

続く・・・

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